資金調達率の解説:資金調達率の出どころ、誰が支払うのか、デイトレーダーも注意すべき理由
暗号資産と伝統的な銘柄を含むすべての無期限契約に、毎時精算される資金調達率があり、プラスにもマイナスにもなります。資金調達率の出どころ、誰が支払うのか、どのように計算するのかを解説します。
一、資金調達率とは
無期限契約には満期日がありません。満期日のある契約は満期を迎えると現物価格に収束しますが、無期限契約にはそうした仕組みがありません。
そのため、時間がたつにつれて、無期限契約の価格が現物価格からどんどん離れていくおそれがあります。資金調達率は、この 2 つの価格を引き戻すための仕組みです。
仕組みはシンプルです。無期限契約の価格が現物価格より高いときは、買いの勢いが強い状態です。このとき、ロングポジションの保有者は 1 時間ごとに資金調達手数料を支払い、ショートポジションの保有者がそれを受け取ります。無期限契約の価格が現物価格より低いときはその逆で、ショートが支払い、ロングが受け取ります。価格を乖離させている側のポジションを持つコストが高くなるため、価格が引き戻されます。
MC Markets は、参考市場の資金調達率を使用しています。

二、基本ルール
| 項目 | ルール |
|---|---|
| 資金調達率の出どころ | 参考市場の資金調達率 |
| 精算 | 1 時間に 1 回、毎時 0 分 |
| 上限 | 参考市場によって決まり、最大で 1 時間あたり 4%(相場が落ち着いているときは通常 8 時間あたり約 0.01%、つまり 1 時間あたり約 0.00125%。上限に達するのは極端な相場のときに限られる) |
| 計算の基準 | ポジションサイズ × 参考現物価格 × 資金調達率 |
三、誰が支払い、誰が受け取るのか
資金調達率の符号によって、誰が支払うかが決まります。
| 資金調達率 | 意味 | ロング | ショート |
|---|---|---|---|
| プラス | 無期限契約の価格 > 現物価格 | 支払う | 受け取る |
| マイナス | 無期限契約の価格 < 現物価格 | 受け取る | 支払う |
| ゼロ | 無期限契約の価格 = 現物価格 | なし | なし |
ポジションを保有するコストは固定ではないことを覚えておきましょう。支払う時間帯もあれば、受け取る時間帯もあります。
資金調達率は市場の需給によって決まるため、予測できず、急に変わることもあります。
取引画面上部の相場バーには、ロングとショートそれぞれの資金調達率と、次回精算までのカウントダウンが表示されます。カーソルを合わせると、年率換算した数値も確認できます。
四、計算例
2 BTC のロングポジションを保有していて、BTC の参考現物価格が $60,000、ポジションの名目価値が $120,000 だとします。
相場が落ち着いているとき、この 1 時間の資金調達率は +0.00125%(8 時間あたり約 0.01%)です。
この 1 時間の資金調達手数料 = 2 × $60,000 × 0.00125% = $1.50
資金調達率がプラスで、あなたはロングなので、この 1 時間に $1.50 を支払います。この資金調達率のまま 1 年間保有し続けると、合計でポジションの名目価値の約 11% になります。長期間ポジションを保有する予定なら、このコストも計算に入れておきましょう。
資金調達率がマイナスのとき、たとえば −0.00125% の場合、あなたはロングなので、この 1 時間に $1.50 を受け取ります。
極端な相場では、資金調達率が上限の 1 時間あたり 4% まで上がることがあります。
この 1 時間の資金調達手数料 = $120,000 × 4% = $4,800
1 時間あたり 4% は最大値で、銘柄によっては参考市場の上限がこれより低いこともあります。相場が大きく動いているときは、取引画面上部の相場バーでリアルタイムの資金調達率に注意し、ポジションを計画的に管理しましょう。

五、すべての無期限契約に適用される
伝統的な資産(外国為替、金、指数、原油、米国株)の無期限契約にも資金調達率があります。計算方法、支払いの方向、精算の頻度は暗号資産の無期限契約と同じです。実際の資金調達率と上限は各銘柄の参考市場に従い、リアルタイムの資金調達率は取引画面に表示されます。
六、デイトレーダーへの注意
デイトレードであっても、毎時の精算時刻にポジションを保有していれば、資金調達手数料を支払う、または受け取ることがあります。

取引画面上部の相場バーにあるカウントダウンで次回精算までの時間がわかるので、毎時 0 分をまたいでポジションを保有する前に確認しておきましょう。
ポジションを保有すると、ポジション一覧に、ポジションを建ててから支払った、または受け取った資金調達手数料の純額が表示されます。各回の支払いと受け取りは、取引画面の記録エリアにある「資金調達履歴」に記録され、日付で絞り込めます。パソコンでログインしている場合は、CSV としてエクスポートすることもできます。
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リスク注意
資金調達率は予測できず、急に変わることがあります。また、ポジションを長く保有するほど、資金調達手数料が積み重なる可能性があります。損失を許容できる範囲の資金のみをご利用ください。
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